書誌詳細

友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える

  • 著者名菅野/仁∥著
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2008.3

貸出・返却・予約状況

  • 所蔵数1
  • 貸出可能数1
  • 予約数0
  • 貸出累計2

所蔵事項

  • 登録番号11026157
  • 請求記号S-361-カ
  • 貸出区分通常貸出
  • 蔵書区分図書 - 一般
  • 所蔵館本館
  • 配架場所 新書
  • Map
  • 所蔵状態所蔵

ブックリスト

書誌事項

  • 書名友だち幻想 人と人の〈つながり〉を考える
  • 書名ヨミトモダチゲンソウ
  • 著者名菅野/仁∥著
  • 著者ヨミカンノ,ヒトシ
  • ISBN9784480687807
  • 出版者筑摩書房
  • 出版年2008.3
  • ページ156p
  • サイズ18cm
  • 価格720
  • 件名人間関係
  • 内容紹介身近な人たちとの親しいつながりが大事だと思っていて、そのことに神経がすり減るぐらい気を遣っている。なのにうまくいかないのはなぜか。さまざまなキーワードにしたがって問題を整理し、人と人のつながりについて考える。
  • 著者紹介1960年宮城県生まれ。東北大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程単位取得。宮城教育大学教育学部教授。著書に「ジンメル・つながりの哲学」「愛の本」など。

内容細目

タイトル 著者 ページ
はじめに-「友人重視指向」の日本の高校生
第1章 人は一人では生きられない?
 一人でも生きていける社会だからこそ〈つながり〉が難しい
 「親しさを求める作法」が、昔とは違う
第2章 幸せも苦しみも他者がもたらす
 二種類の人と人とのつながり
 人は一人でも生きていけるが、一人だけではなんとなく空しい
 「自己充実」-幸福のモメントその一
 「他者との交流」-幸福のモメントその二
 1 交流そのものの歓び
 2 他者から承認される歓び
 他者=自分以外のすべての人間
 「見知らぬ他者」と「身近な他者」
 他者の二重性
 1 「脅威の源泉」としての他者
 2 「生のあじわいの源泉」としての他者
 人は他者の二重性に振り回される
第3章 共同性の幻想-なぜ「友だち」のことで悩みは尽きないのか
 なぜいない人の悪口を言うのか-スケープゴートの理論
 心が休まらない「メール即レス」
 同調圧力-友情が強迫になる
 ネオ共同性-現代の新たな圧力
 同質性から並存性へ
 「一年生になったら」-「同質的共同性」指向の原点
 昔は「同質的共同性」だけでよかった
 「やりすごす」という発想-無理に関わるから傷つけあう
 「ルサンチマン」は誰の心にも生じることがある
 適切な距離は人によって違う
第4章 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」
 「ルール関係」と「フィーリング共有関係」に分けて考えよう
 「フィーリング共有関係」だけで考えるといじめはなくならない
 「フィーリング共有関係」の負の部分
 ルールは「自由のため」にある!
 誰かをいじめると、自分がいじめられるリスクが生まれる
 だから「気に入らない人とも並存する作法」が大切
 ルールは必要最小限にしたほうが、ルール関係は築きやすい
第5章 熱心さゆえの教育幻想
 先生は生徒の記憶に残らなくてもいい
 「話せばわかる」も幻想
 個性教育よりもまずやるべきこと
第6章 家族との関係と、大人になること
 家族をとらえる二つのキーワード-「定位家族」と「生殖家族」
 親の「包摂志向」と子どもの「自立志向」がぶつかり合う思春期
 大人になるということ
 君たちには無限の可能性もあるが、限界もある
第7章 「傷つきやすい私」と友だち幻想
 目上の人との距離感
 異質な他者とのつきあい
 「傷つきやすい私」とのつきあい方
 「友だち幻想」
 恋愛こそ幻想を持ちやすい
第8章 言葉によって自分を作り変える
 関係が深まらない「コミュニケーション阻害語」
 1 「ムカツク」と「うざい」
 2 「ていうか」
 3 「チョー」「カワイイ」「ヤバイ」
 4 キャラがかぶる、KY(空気読めない/空気読め)
 言葉を得なければ、世界も自分もとらえられない
 読書は対話能力を鍛える
 苦しさを通して得られるもの
 楽しても楽しくない
おわりに-「友だち幻想」を超えて