タイトル | 著者 | ページ |
はじめに-作家の言葉 | | |
第1章|読み継がれるのには訳がある いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|人食い虎になった男の物語-『山月記』中島敦 | | |
2|私は淋しい人間です-『こころ』夏目漱石 | | |
3|ささやかな生が輝く-『ザボンの花』庄野潤三 | | |
4|絵を踏むときの痛み-『沈黙』遠藤周作 | | |
5|没落貴族の悲痛な心情-『斜陽』太宰治 | | |
●もっと読みたい | | |
『高瀬舟』森鴎外 | | |
『小泉八雲集』小泉八雲、上田和夫訳 | | |
『思讐の彼方に』菊池寛 | | |
『個人的な体験』大江健三郎 | | |
『笹まくら』丸谷才一 | | |
『楢山節考』深沢七郎 | | |
『誘惑者』高橋たか子 | | |
『ナラ・レポート』津島佑子 | | |
『思い出トランプ』向田邦子 | | |
『新編 銀河鉄道の夜』宮沢賢治 | | |
『蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ』芥川龍之介 | | |
『パニック・裸の王様』開高健 | | |
『海炭市叙景』佐藤泰志 | | |
『乙女の密告』赤染晶子 | | |
『箱男』安部公房 | | |
●もっともっと読みたい | | |
第2章|異世界を歩く いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|美しく、残酷な物語-『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ、土屋政雄訳 | | |
2|型破りで自由で痛快で-『日本アパッチ族』小松左京 | | |
3|読みたい本を読むために-『図書館戦争』有川浩 | | |
4|唯一の役割は子を産むこと-『侍女の物語』マーガレット・アトウッド、斎藤英治訳 | | |
5|今、自由を手にしているか-『一九八四年』ジョージ・オーウェル、高橋和久訳 | | |
●もっと読みたい | | |
『華氏451度』レイ・ブラッドベリ、宇野利泰訳 | | |
『時をかける少女』筒井康隆 | | |
『蒲生邸事件』宮部みゆき | | |
『ボッコちゃん』星新一 | | |
『マイナス・ゼロ』広瀬正 | | |
『スローターハウス5』カート・ヴォネガット・ジュニア、伊藤典夫訳 | | |
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック、浅倉久志訳 | | |
『茶色の朝』フランク・パヴロフ、ヴィンセント・ギャロ絵、藤本一勇訳 | | |
『密やかな結晶』小川洋子 | | |
『焔』星野智幸 | | |
●もっともっと読みたい | | |
第3章|詩歌の言葉にノックアウト いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|心のシャッター切るように-『サラダ記念日』俵万智 | | |
2|本当のことだけを決然と-『石垣りん詩集』石垣りん | | |
3|心が伸びやかになる-『新川和江詩集』新川和江 | | |
4|沈黙するための言葉-『石原吉郎詩文集』石原吉郎 | | |
5|イマジネーションの跳躍-『みすゞと雅輔』松本侑子 | | |
●もっと読みたい | | |
『寺山修司詩集』寺山修司 | | |
『智恵子抄』高村光太郎 | | |
『草野心平詩集』草野心平 | | |
『自選 谷川俊太郎詩集』谷川俊太郎 | | |
『山頭火句集』種田山頭火 | | |
『茨木のり子詩集』茨木のり子、谷川俊太郎選 | | |
『一握の砂・悲しき玩具』石川啄木 | | |
『吉野弘詩集』吉野弘 | | |
『ひねくれ一茶』田辺聖子 | | |
『みだれ髪』与謝野晶子、今野寿美訳注 | | |
●もっともっと読みたい | | |
第4章|旅があなたを鍛える いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|解き放たれていく旅-『深夜特急』沢木耕太郎 | | |
2|小さな声に耳を傾ける-『インパラの朝』中村安希 | | |
3|真の闇と本物の太陽-『極夜行』角幡唯介 | | |
4|寂寥感漂う漂泊の文学-『道行きや』伊藤比呂美 | | |
●もっと読みたい | | |
『どくとるマンボウ航海記』北杜夫 | | |
『もの食う人びと』辺見庸 | | |
『ぼくの出会ったアラスカ』星野道夫 | | |
『ドリトル先生航海記』ヒュー・ロフティング、井伏鱒二訳 | | |
『それでもわたしは山に登る』田部井淳子 | | |
『八月の六日間』北村薫 | | |
『時刻表2万キロ』宮脇俊三 | | |
●もっともっと読みたい | | |
●コラム(1) 会う前は不安ではち切れそうだった | | |
第5章|人も社会も多様性に満ちている いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|世界中の人たちに伝えたい-『戦争を取材する』山本美香 | | |
2|ずっと変わった人だった-『世界を、こんなふうに見てごらん』日高敏隆 | | |
3|命を大切にする憲法をつくる-『1945年のクリスマス』ベアテ・シロタ・ゴードン、平岡磨紀子構成・文 | | |
4|損な役回り引き受ける-『しんがり』清武英利 | | |
5|読者のため、闘いに挑む-『紙つなげ! 彼らが本の紙を造っている』佐々涼子 | | |
●もっと読みたい | | |
『聞く力』阿川佐和子 | | |
『天、共に在り』中村哲 | | |
『辞書になった男』佐々木健一 | | |
『謝るなら、いつでもおいで』川名壮志 | | |
『科学は、どこまで進化しているか』池内了 | | |
『誘拐』本田靖春 | | |
『こんな夜更けにバナナかよ』渡辺一史 | | |
『沈黙の春』レイチェル・カーソン、青樹簗一訳 | | |
『美は乱調にあり』瀬戸内寂聴 | | |
『ボタニカ』朝井まかて | | |
●もっともっと読みたい | | |
●ミニコラム(1) A4の紙に13枚 | | |
第6章|芸術の深淵に触れる いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|命の気配、命の予感-『蜜蜂と遠雷』恩田陸 | | |
2|風景は心の祈り-『日本の美を求めて』東山魁夷 | | |
3|描かずにはいられない-『月と六ペンス』サマセット・モーム、金原瑞人訳 | | |
4|のたうち回って生きる-『眩』朝井まかて | | |
5|人生が立ち上がる瞬間-『羊と鋼の森』宮下奈都 | | |
●もっと読みたい | | |
『奇蹟の画家』後藤正治 | | |
『楽園のカンヴァス』原田マハ | | |
『チューバはうたう』瀬川深 | | |
『手鎖心中』井上ひさし | | |
『非道、行ずべからず』松井今朝子 | | |
『絵のある自伝』安野光雅 | | |
『渦』大島真寿美 | | |
●もっともっと読みたい | | |
●コラム(2) 「僕が調べなかったら永遠に埋もれていた」 | | |
第7章|読み始めたら止まらない いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|どこからでもやり直せる-『ペテロの葬列』宮部みゆき | | |
2|偽りの親子の切ない逃避行-『八日目の蝉』角田光代 | | |
3|目の前の仕事に誇りを持つ-『64(ロクヨン)』横山秀夫 | | |
4|いま、ここで、仲間と-『神様からひと言』荻原浩 | | |
5|驚くべき手口と執念-『破獄』吉村昭 | | |
●もっと読みたい | | |
『天地明察』冲方丁 | | |
『夜のピクニック』恩田陸 | | |
『オリンピックの身代金』奥田英朗 | | |
『凍える牙』乃南アサ | | |
『下町ロケット』池井戸潤 | | |
『掏摸(スリ)』中村文則 | | |
『となり町戦争』三崎亜記 | | |
『蝉しぐれ』藤沢周平 | | |
『舟を編む』三浦しをん | | |
『邂逅の森』熊谷達也 | | |
『銀河鉄道の父』門井慶喜 | | |
『明るい夜に出かけて』佐藤多佳子 | | |
『グロテスク』桐野夏生 | | |
『夢見る帝国図書館』中島京子 | | |
●もっともっと読みたい | | |
●ミニコラム(2) デビュー時に話を聞く | | |
第8章|豊かに流れる子どもの時間 いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|本当にいるような気がして-『だれも知らない小さな国』佐藤さとる | | |
2|針金のように立ち上がる髪-『マイマイ新子』高樹のぶ子 | | |
3|少年の心情を写し取る-『しろばんば』井上靖 | | |
4|現実と異世界をつなぐ傘-『霧のむこうのふしぎな町』柏葉幸子 | | |
5|互いを思って勇気をふるう-『点子ちゃんとアントン』エーリヒ・ケストナー、池田香代子訳 | | |
●もっと読みたい | | |
『ぼくのメジャースプーン』辻村深月 | | |
『十五少年漂流記』ジュール・ヴェルヌ、波多野完治訳 | | |
『ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦 | | |
『銀の匙』中勘助 | | |
『幼ものがたり』石井桃子 | | |
『Masato』岩城けい | | |
『不思議の国のアリス』ルイス・キャロル、河合祥一郎訳 | | |
『秘密の花園』フランシス・バーネット、土屋京子訳 | | |
『少年動物誌』河合雅雄 | | |
『宝島』スティーヴンスン、海保眞夫訳 | | |
『オズの魔法使い』ライマン・フランク・ボーム、麻生九美訳 | | |
『クローディアの秘密』E・L・カニグズバーグ、松永ふみ子訳 | | |
●コラム(3) 庭を見に行く | | |
第9章|外国の物語に浸る いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|悲しくて、美しい友情-『老人と海』ヘミングウェイ、福田恆存訳 | | |
2|痛烈な風刺、人間への絶望-『ガリヴァ旅行記』ジョナサン・スウィフト、中野好夫訳 | | |
3|これは私のことだ-『82年生まれ、キム・ジヨン』チョ・ナムジュ、斎藤真理子訳 | | |
4|問い突きつける犯罪小説-『罪と罰』ドストエフスキー、亀山郁夫訳 | | |
●もっと読みたい | | |
『変身』フランツ・カフカ、高橋義孝訳 | | |
『停電の夜に』ジュンパ・ラヒリ、小川高義訳 | | |
『虫とけものと家族たち』ジェラルド・ダレル、池澤夏樹訳 | | |
『若草物語』オルコット、麻生九美訳 | | |
『星の王子さま』サン=テグジュペリ、河野万里子訳 | | |
『なにかが首のまわりに』チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、くぼたのぞみ訳 | | |
『鉄の時代』J・M・クッツェー、くぼたのぞみ訳 | | |
『桜の園』アントン・チェーホフ、小野理子訳 | | |
『忘れられた巨人』カズオ・イシグロ、土屋政雄訳 | | |
『贖罪』イアン・マキューアン、小山太一訳 | | |
『外套・鼻』ゴーゴリ、平井肇訳 | | |
『ペンギンの憂鬱』アンドレイ・クルコフ、沼野恭子訳 | | |
●もっともっと読みたい | | |
●ミニコラム(3) 最後の手紙 | | |
第10章|文学という愉楽 いつかあなたに出会ってほしい本 | | |
1|優しくて、泣きたくなる-『博士の愛した数式』小川洋子 | | |
2|生の悲しみが胸を打つ-『雪の練習生』多和田葉子 | | |
3|別れの痛みを乗り越える-『ひとり日和』青山七恵 | | |
4|世界の正常な部品になる-『コンビニ人間』村田沙耶香 | | |
●もっと読みたい | | |
『雪沼とその周辺』堀江敏幸 | | |
『きことわ』朝吹真理子 | | |
『冬の旅』辻原登 | | |
『告白』町田康 | | |
『呪文』星野智幸 | | |
『東京自叙伝』奥泉光 | | |
『マシアス・ギリの失脚』池澤夏樹 | | |
『離陸』絲山秋子 | | |
『おらおらでひとりいぐも』若竹千佐子 | | |
『百年泥』石井遊佳 | | |
『JR上野駅公園口』柳美里 | | |
『真鶴』川上弘美 | | |
『ある男』平野啓一郎 | | |
『飛族』村田喜代子 | | |
『高架線』滝口悠生 | | |
『人質の朗読会』小川洋子 | | |
●もっともっと読みたい | | |
おわりに-「本の虫」というほどではないけれど | | |
『いつか君に出会ってほしい本』『いつかあなたに出会ってほしい本』索引 | | |