タイトル | 著者 | ページ |
はじめに | | |
第1章 時はどのように計られてきたか-時計の歴史 | | |
1 時間とは何か | | |
時間は「変化」によって認識できる/時間に区切りをつけること | | |
2 暦の誕生から「1秒」を刻む振り子時計まで | | |
時計の誕生-暦と日時計/水時計から砂時計へ/機械式時計の登場-教会が時を支配する/アジアにおける暦と時計/暦がずれるのは地球の自転が遅くなっているから/ガリレオの大発見から「1分」が生まれた/振り子時計と科学の進化の関係/1時間はなぜ60分なのか/天文学者が求めた正確な「1秒」/大航海時代の大テーマは「経度の計測」/科学者たちが経度の計測に挑戦/ジョン・ハリソンの世紀の大発明-ポータブルな海上時計/機械式時計のメカニズム/進化する振り子時計 | | |
3 クォーツ時計で機械と電気が融合した | | |
クォーツ時計の仕組み/共鳴を利用した音叉時計/宇宙でも時を計るクォーツ | | |
4 「計る基準」を定義する | | |
基準は「変わらないもの」でなければならない/「自然の法則」と「人工物」の戦い/今も人工物が基準の「キログラム」/標準時がないとどうなるか/グリニッジ標準時?/基準の正確さは社会の安定や便利さにつながる/単位の国際標準化はフランスから始まった/プライドのぶつかり合う国際間競争/科学と国力/新たな量の定義をつくる | | |
第2章 時を計る技術の最前線-光格子時計ができるまで | | |
1 原子時計の仕組み | | |
新しい秒の定義/時計の2分類と3つの構成要素/振動の速さ=周波数/周波数と色の関係/分光学の歴史/原子時計の歴史 | | |
2 原子を捕まえて時計にする-原子本来の色を求めて | | |
イオン1個を捕まえろ-単一イオン時計/温度とは原子の動きのこと/原子本来の色を求めて/波長の計測から、光の周波数の計測へ | | |
3 マイクロ波から光へ | | |
光の周波数を測る/光周波数コムで周波数を測れる理由/原子の周波数にチューニングする | | |
4 光格子時計の仕組み | | |
原子をだます魔法波長/装置はすべて研究者の手づくり/自然に白状させる | | |
第3章 時間計測の精度を求めると? | | |
1 光格子時計のその先へ | | |
可視光線の次は紫外線やX線で/ポータブルな原子時計の時代へ/原子核時計-より速い振動を求めて | | |
2 高精度の時計はどう応用できるか | | |
通信がより高速になる/GPSでの位置測定、誤差が1μm以下に?/時計が重力センサーになる/周波数測定でガンの早期発見を/地球型惑星を探索する/想像もできない未来に向けて | | |
おわりに | | |