タイトル | 著者 | ページ |
はじめに | | |
真面目な国民は「要請」を守る | | |
権力者や金持ちは法律すら守らない | | |
第1章 ルールは何のために生まれたのか | | |
平常時のルール:世界や社会を円滑に回す | | |
弱者を優先して救済するためのルール | | |
資源に限界がある場合のルール | | |
国家や社会の崩壊時には「自分が生き延びる」ルール | | |
生き延びるために他人を蹴落としてもよいような状況 | | |
第2章 ルールが成り立つ必須条件 | | |
法律を学ばずとも、大抵の人々は平和に暮らす | | |
ルールの拘束力は嫉妬心だ | | |
ルールの原点 | | |
第1次的ルールと第2次的ルール | | |
誰から見ても決して許せないことって何だ? | | |
なぜ国民は政府や知事のいうことをきかなかったのか | | |
人は自分が損をしてでも公平さを求める生き物だ | | |
公平なルールをいったん受け入れたならとことん守ろうよ | | |
公共性と普遍性が必要 | | |
いつでも、どこでも、誰にでも通用するルール | | |
ただ、普遍性も貫きすぎると… | | |
第3章 フェアプレーの精神-ルールに反していなければいいのか? | | |
「俺を踏み台にしたぁ!?」 | | |
反則をしない限り、勝つためには何をしてもよいのか? | | |
経験に基づく合理的なルール | | |
フェアプレーの義務 | | |
スポーツ仲裁裁判所の裁定はいいのか? | | |
逆に選手を追い込む最低の裁定 | | |
そもそもドーピングは悪だろうか? | | |
第4章 時代に応じて変わるべきルールもある-たとえば結婚 | | |
いつまで異性同士の単婚制にこだわる? | | |
同性婚やパートナーシップ制を認めればそれでいいのか? | | |
なぜ複合婚がいけないの? | | |
反婚の思想 | | |
異性間単婚制を肯定する意見を批判する | | |
初音ミクと結婚した男性 | | |
家族を作るとはどういうことか? | | |
第5章 復讐するは誰にあり?-報復のルール | | |
死体を処刑!? | | |
世界が滅ぼうとも、刑は執行されねばならない | | |
刑罰の起源は復讐 | | |
「餓死したくないから罪を犯す」の連鎖 | | |
復讐を止める裁判 | | |
刑罰の条件 | | |
裁判制度があっても、復讐は消えない-キャンセル・カルチャー問題 | | |
復讐するは誰にあり? | | |
とはいえ… | | |
第6章 なぜ人々は立ち止まらないのか-法律でも変えられないルール | | |
小便小僧、存続の危機? | | |
慣習とルールを分ける3つのポイント | | |
エスカレーターで人々が立ち止まらないわけ | | |
原因(1)ハートのいう「ルール」になってしまっている | | |
利己的な人々が自ずと社会秩序を作る | | |
原因(2)赤の他人の事情より、自分が急ぐ都合が優先 | | |
原因(3)ナッシュ均衡が成立してしまった | | |
ルールが変わる条件 | | |
片側は譲るが、席は譲らない-「優先席」という悪しきルール | | |
なぜ男性は座って用をたすようになってきたのか | | |
ゲーム理論を参考にすれば定着したルールを変えられる | | |
第7章 こんなルールは嫌だ!-ダメなルールの特徴 | | |
なぜマスクは「必須」から「個人の判断」に転じたのか | | |
曖昧な「個人の判断」「お控えください」 | | |
中途半端なルールは混乱を生む | | |
半端なルールが「警察」を出現させる | | |
外国人の視線がそんなに気になる? | | |
他人がマスクを着けようが着けまいが、もともとどうでもよかったのではないか? | | |
「大切な人」を人質にとるルールのイヤらしさ | | |
第8章 民主主義は公正じゃない | | |
特定の層におもねる政治や立法はダメ | | |
法や政策は無差別公平でなければならない | | |
多数決は根拠のない偏見までも温存する | | |
スーパーアイドルがお笑い芸人に人気投票で負ける理由 | | |
民主主義は諸刃の剣 | | |
おわりに | | |
清濁併せ呑むのがルールである | | |
毒も栄養も喰らうのが人間である | | |
参考文献 | | |