2024 小平西ビブリオバトル レポート

7月19日(金)1学期最後の日は朝から快晴でした。『ビブリオバトル2024小平西予選』@図書館にはうってつけの暑い日です。

6月からビブリオバトル挑戦者求のポスターを各教室に貼ってから申込者は総勢10名、そのうち当日参戦者は7名。うち1人はなんと録画での参加です。(画期的!)

ポスター制作はけしかす(3年)


当日は受付から司会進行、審判、記録まで全て図書委員+図書館Loversが担っています。

次々に観客が図書館の中に入ってくると、Kさん(2年)のオープニングを告げる♪ライラック(Mrs. Green Apple)が高らかに図書館内に響き渡ります。

突然の歌声に驚いた人もいたのでは?これもビブリオバトルを盛り上げる仕掛けの一つです。

(前日の司書からの無茶ぶりに楽しそうに乗ってくれたNさん、どうもありがとう。)

歌い終わりに前説の人が登場し、ビブリオバトルとはどういう競技なのか、自分のお薦めの本はこれ!など三者三様の推し本を楽しく紹介しつつ、図書館が観客でいっぱいになる頃を見計らって司会の2人に交代します。

次に審判が登場してビブリオバトルのルール説明をします。

バトラーは4分以上5分以内におすすめの紹介本のトークをすること、トークの後は質問タイムが3分間あること、必ず全員の紹介本のトークを聞いて一番読みたくなった本に一票を必ず入れること、などです。

投票にはいふわふわの細菌3年)がイラストを描いてくれたオリジナルしおりを使いました。

なお、バトル順は前日のリハーサルの時にあみだくじで決めました。

イラスト 白いふわふわの細菌3年) 当日の参加者へのお土産にもなりました


いよいよ開会式宣言です。

TOPバッターは昨年も参戦してくれた高橋(2年)で、紹介本は『白夜行』です。

著者は東野圭吾で映画にもなった小説です。高橋は昨年も参戦しただけある、落ち着いて、堂々と観客席だけを見ながらトークする姿は、チャンプ本に私はなる!の意気込みが感じられて素晴らしかったです。

2番目は熱心なおっかけみたいなファン達が応援に駆け付けた神(1年)

紹介本は中国SFの新星、劉慈欣(リウ・シーツン)著の『三体』です。長編SF1巻をうまく5分以内でまとめ、聴衆の関心を引いていました。

3番手は凡人A(3年)『未実装のラスボス達が仲間になりました』。ながワサビ64著 かわくイラストで、主に登場人物のビジュアルやキャラ設定についてのトークがおもしろくて、会場も笑いに包まれてぐいぐい引き込まれていく感覚はこれぞビブリオ!でした。

友人達の応援も盛んで、質問コーナーはまるでいつもの教室トークのような盛り上がりでした。

4番手は大田(1年)『どうか、彼女が死にますように』。著者は喜友名トトです。

難病を患っている彼女を思う彼氏の切ない心情を訥々とトークする姿に引き込まれていきました。物語の不条理さに聞いていて身悶えしそうでした。

5番手は大西(3年)『余命3000文字』です。著者は村崎羯諦(ムラサキギャテイ)です。

ショートストーリー集でおすすめのタイトルを3つトークしてくれました。

どれも一風変わったお話で、中でも最後のサバ缶の話では、自分が留守の間に彼氏であるサバ缶が、イワシ缶と密会していたなんて話、気になりすぎます。

6番手は山中(1年)『真夜中のマリオネット』です。著者は知念 実希人です。

本格派ミステリーの面白さを熱く語る姿がまずかっこよかったです。

トークも情景が浮かぶような展開で会場もかたずをのんで聞いていて、読みたくなる気持ちが高まりました。

さていよいよラスト7番手は、動画での参加となったでかいんこ(英語科)『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』アンドリュー・O.スミス 著 です。

本来は当日生身での参加予定でしたが、急遽前日に図書館に来館して頂き、動画を撮っての参戦となりました。授業のような流れるセリフ、身に迫るパワーポイントのイラスト使いなどまるでサテライト授業のような動画の使いこなしに新しいビブリオバトルが感じられました。

S間先生、果敢なる参戦!どうもありがとうございました。

全てのトークと質問タイムが終わりいよいよ集計です。

一番読みたくなった本に一票、しおりを挙げて振ってもらいます。

バトラーは全員前に出て後ろ向きに並び、観客が誰に投票したかは分かりません。

司会者が1人1人の名前と紹介本を読み上げ、読みたいと思った本にしおりを掲げて振ります。

審判がしおりの枚数を数えていき記録します。

ドキドキのバトラーたち


集計が出たところでいよいよチャンプ本の発表です。

栄えある1位は! 1番 高橋 の『白夜行』でした!おめでとうございます!

なお、チャンプ本受賞者は小平西高等学校の代表として、秋の東京都大会に出場する権利が与えられます。

副賞としてハリーポッターのイラストのポストカードと、しおりをプレゼントしました。

大きな拍手に包まれての授賞式はとても暖かい雰囲気でした。

最後まで観戦してくださった先生がた、途中退席の先生がたも観戦どうもありがとうございました。

H野先生。 チャンプ本『白夜行』の話や、先生おすすめの『とんび』重松清//著の話も


H野先生には最後の締めの挨拶もしていただきました。

バトラーの皆さんよくここまで頑張りました。そして図書委員のみんなもよく準備して当日も運営を頑張りました。

どうかこのイベントが来年も再来年も、盛大に迎えられますように。

 

※名前は全てバトラーネームです

※紹介本

『白夜行』 東野圭吾//著 集英社  ★所蔵

『三体』 劉慈欣// 早川書房   ★所蔵

『未実装のラスボス達が仲間になりました』 

ながワサビ64//著 かわく//イラスト KODOKAWA

『どうか、彼女が死にますように』 喜友名トト//著 KADOKAWA

『余命3000文字』 村崎羯諦//著 小学館

『真夜中のマリオネット』知念 実希人//著 集英社 

『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』 

アンドリュー・O.スミス//著 SBクリエイティブ


2024.8.9