タイトル | 著者 | ページ |
はじめに | | |
第1章 「人それぞれ」論はどこからきたのか | | |
普遍性を偏重する西洋文明 | | |
相対主義的な考え方の始まり | | |
第二次大戦後の文化相対主義 | | |
「文化それぞれ」から「人それぞれ」への転換 | | |
「人それぞれ」論の広がり | | |
この章のまとめ | | |
第2章 「人それぞれ」というほど人は違っていない | | |
言語相対主義 | | |
基本の色彩語 | | |
チョムスキーの言語生得説 | | |
赤ちゃんの世界 | | |
文化人類学における相対主義 | | |
ミードの『サモアの思春期』 | | |
フリーマンのミード批判 | | |
人間における普遍的なもの | | |
この章のまとめ | | |
第3章 「道徳的な正しさ」を人それぞれで勝手に決めてはならない | | |
人類普遍だからといって「そうするのが正しい」ということにはならない | | |
「道徳的な正しさ」についての私の考え方 | | |
「道徳的な正しさ」についての功利主義の考え方 | | |
功利主義への批判(1):他人の幸福をどうやって測るのか | | |
功利主義への批判(2):社会全体の幸福が増大するなら誰かが不幸になってもよいのか | | |
「正しさ」についての経済学的な考え方 | | |
サンデルの経済学批判 | | |
最後通牒ゲーム | | |
人間における生物学的要素は感情にあらわれる | | |
道徳感情についての進化論的な謎 | | |
進化倫理学による説明 | | |
動物には感情はあるが「正しさ」はない | | |
動物には叫び声はあるが言語はない | | |
人間は新しい行動を創造し伝達する | | |
「正しさ」を作っていかなければならない場合 | | |
社会的な序列はなかば本能的に作られる | | |
女性を劣位に置くことは不正だということになる | | |
人間は既存のルールの中で生きている | | |
「ルールを正当化する手続き」の正しさ | | |
「より正しい正しさ」を求めて | | |
この章のまとめ | | |
第4章 「正しい事実」を人それぞれで勝手に決めてはならない | | |
「事実は人それぞれ」と主張する人たち | | |
ものの見え方は人それぞれでない | | |
私の哲学的な立場 | | |
物の知覚が共有されていることは世界について共通理解を作っていく際の前提である | | |
水槽の中の脳 | | |
私が知ることができるのは私の意識に現れたものだけ | | |
実在論の復権 | | |
実在論の問題点 | | |
二次方程式の解の公式 | | |
論理は必然だが、偶然でもある | | |
二次方程式の解の公式は発見される前から存在していたか | | |
自律的な体系 | | |
「意味の場」を開くもの | | |
落下の法則はどうして「正しい」のか | | |
天動説は「すでに使われなくなった機械」 | | |
ここまでのまとめ | | |
「正しい事実」を知るために(1):誰が言っているのかを確認する | | |
「正しい事実」を知るために(2):複数の情報を確認する | | |
おわりに 「人それぞれ」はもうやめよう | | |